天体力学


天体力学は、主に月や太陽、太陽系内の惑星などの動きを
ニュートンの万有引力の法則などを元に計測し、研究する
位置天文学と並ぶ非常に古い歴史を持った天文学の一分野で
非常に古典的な学問とされており、古典天文学とも呼ばれています。
しかしながら現在でも重要な役割を持っていることにはかわりなく
むしろ様々な分野に対する基礎として欠かすことのできない分野となっており
多くの研究者が現在でも天体力学を専攻し、業績をあげています。

天体力学を応用すれば、星だけでなく宇宙に出た衛星の動きなども計算できますし
発見された小惑星が地球にぶつかるかどうか、などということも計算できます。
何事も基礎をおろそかにしては研究はおぼつきません。
どの研究を行うにしても天体力学について詳しく知っておくべきだと思います。

さて、従来は太陽系内の天体を研究対象としてきた天体力学ですが
近年では星団や銀河といった恒星系を1つの塊として捉え
その運動や力学を研究する分野も確立されてきており
この分野のことを恒星系力学と呼び、天体力学の発展系として受け取られているようです。